![]() | 七人の武器屋 エクス・ガリバー・エヴォリューション! (富士見ファンタジア文庫 158-9) 大楽 絢太 富士見書房 2008-07-19 by G-Tools |
「必要なのは、最初の一歩を踏み出す勇気」
エクス・ガリバー、宇宙へ!
天空城の開放に成功したものの、今度は地上に戻れなくなってしまったエクス・ガリバー一行。
天空郷アトラから地上へ戻るため、聖剣エクスカリバーを造り直す材料を探すことになるのだが・・・。
メンバーそれぞれが抱えた問題に決着が訪れる最終巻。
うぉい!イッコは、なんて無茶しやがる・・・。
カラーの口絵から予想はついてましたが、ヒヤヒヤしました。
これまでにも危なっかしい場面は何度もありましたが、いくらなんでもやり過ぎー。この無謀な行動はマーガスでなくともイラっときましたね、そのバカ女には私の分もたっぷり叱ってくれ!
しかし、彼女がそんな行動に出たのは、マーガスへの信頼あってこそでもあったわけで、こんなイッコにマーガスはこれから苦労するだろうけれど、もう勝手に突っ走らないようにその手でしっかりと彼女を掴まえていて欲しいなと真剣に思う。
まあイッコのことだから、またどうせ後先考えないで暴走するんでしょうけどね。でも、それがイッコの魅力だしw
ケンジが言う、新しい武器を手に入れて、使ってみたくてワクワクしてくる気持ちはすっごく分かりますねぇ。
私も、モンハンやってて武器強化したときはいつも「ついに完成したぜぇ!」という達成感、加えて「これからよろしくな相棒!」という期待感でいっぱいになりますもの。
ときにアトランティカは俺の嫁。あのグラはまさに聖剣。
一時は破局かという展開だったのに、ミニィとドノヴァンの関係も収まるべきところに上手く収まりましたね。
ウラヌスのために天空郷に残る決意をするジャンもよかった。
迷い悩む仲間たちがそれぞれの結論を出すまで、静かに見守り続けたノンだって、それもなかなかできることじゃない。
いやぁ、お前らみんな、格好良すぎだろう。超COOL!!!
そして七人が最後に辿り着いた『究極の武器屋』のカタチ。
果たしてそれは正式な武器屋と呼べるのか分かりませんが、そういえば彼らが武器屋にいるときは、いつもハイテンションなお祭り騒ぎだったような気がします。
このシリーズにテーマをつけるとしたら『挑戦を諦めない心』ですかね。夢を切り開くためには、危険を怖れずに冒険に出なくてはならない。そしてなによりその冒険を楽しめ。そういうことじゃないでしょうか。いままでの彼らの冒険を思い返していたら、いまさらになって感動がこみ上げてきました。
このシリーズは、最初はキャラが七人もいて多すぎなように思っていましたが、いつの間にかこの七人じゃなきゃダメなんだ、七人いるから究極なんだ、と強く思うようになってました。
九巻(+コミック一冊)も続いて本当に楽しかった。
マーガスたちの冒険は、ひとまずこれまでのようですが、
それでも、いつかまた再会する日を待っています。
サンキュー、エクス・ガリバー!