![]() | オオカミさんと長ブーツを履いたアニキな猫 (電撃文庫 お 8-12) 沖田 雅 アスキー・メディアワークス 2008-07-10 by G-Tools |
男なら誰かのために強くなれ
男らしくなりたい。大神涼子のためにそう願う亮士くんの思いに現れたのは、美少年でアニキな猫さんだった。
一方、久しぶりに鬼ヶ島高校が悪企みをしていた。その魔の手は御伽銀行のメンバーへと伸び・・・。
おおかみさんは、もうどうしようもなくツンデレ体質ですね。
やたら自分を賛美する匿名掲示板の書き込みがあったせいで居心地の悪い思いをするおおかみさんですが、投稿者の正体よりも、亮士くんの反応の方が気になるようで、素直に聞けずにぐるぐる思い悩んでしまうところは、やっぱり可愛い。
まあ犯人は言わずもがなですが、弁護させてもらえば、好きな女の子が周囲から乱暴者と思われているのが、亮士くんとしては我慢ならなかったんじゃないですかね。
普段から周りに壁を作ってるおおかみさんも悪いよ。
徐々に同性の友人も増えてきた少年の男心も察してあげて。
思いがけない魅力に気づいたといえば、今回は宇佐見さんの"悪ぶってるけど実はいい人"な一面がいっぱい見れました。
自分の失態を素直に認めるなんてのは、誰でもできることじゃありませんよ。ましてや敵対している御伽銀行の前でなんて。
本当はとても優しい人だと思うのですが、純粋で居続けるには世間を知りすぎてしまっているが為に、わざと憎まれ口を叩いているような気がします。偽善者ならぬ偽悪者ですかね。
頭取とアリスさんのエピソードは、普段のクールな姿と、油断しきって素のアリスさんとで、これまたギャップがあって微笑ましいんですよ。本当にご馳走様です。
いつもは役立たずだけれど、イザというとき頼りになる頭取さんを好きになってしまうあたり、見る目があるのかないのか。
タイトルにもなっている"長ブーツを履いたアニキ"な猫宮先輩ですが、これがすっごい男らしくて格好よかった。
過去におおかみさんに対して引け目があり、やたら卑屈になってしまう猫さんですが、そうして心の中に譲れないものがあるからこそ、少年はそれをのり越えて一人前の男になっていくもんじゃないでしょうか。
さて鬼ケ島高校のほうでは、再び宿敵羊飼が悪企みをしていますが、パワーアップした亮士くんをなめるなよ。
追い詰めれば、追い詰められるほど力も根性も成長するマゾなあんにゃろうだからな。
そろそろおおかみさんを巡る争いにも決着がつきますように。
ときに女性は足だ、胸だ、うなじだと議論が白熱してますが。
私にいわせるならば、女性は腰ですな。
たとえ立派な胸や尻を持っていても、腰が太いと全体が太くなってしまう。逆に腰が細ければ、多少ふとももや腕が太くてもスタイルが綺麗に見えるものです。
腰まわりがシャープになると、上下のボリューム感も強調されます。女性の身体は、腰が印象を決めているのですな。
腰の骨が歪んでいると姿勢や動作まで美しくないですしね。
そして腰を見れば、大抵その女性の生活習慣が読み取れます。腰の美しいくびれを維持するのは、大変なのです。
ダイエットで病的に細くしているのは論外ですが、あくまでも自然なバランスのとれた腰を保つには相応の苦労がいるもの。
極論を承知で言えば、おっぱいやお尻などは、所詮、脂肪の塊であるが、腰のくびれは努力の結晶なのだよ。
いやいや、他のフェチを侮辱するわけではありませんぞ。
おっぱいは世界を産み出し、足は世界を支えております。
そういえば、おおかみさんの生足。あれは目の毒ですな。
見せるならばニーソを履くべきであろう。日本の女性たるもの慎みの美徳を忘れてはなりません。
これから夏本番ですが、次第に増えてくる"ヘソ出しルック"。あれも腰フェチとしては邪道ですな。
努力を自慢したい気持ちはわかりますが、努力とはそれとなく他人に知らせるものであって、見せびらかすものではございません。そういうときは素肌を出さずに腰のラインが見てとれるパンツ姿がよろしかろう。
そして我々、見る側にとっても決して対象物を正面から直視したりはせずに、それとなく視界の隅に捉えて愛でるのが紳士のマナーでありますな。良識の節度を越えてはなりません。
ここでやたら「おっぱい見せろ、ケツを出せ」と言っている輩に少々言いっておきたいことがある。
お前のその愛は、口先だけの単なる一人よがりだ。
そんなに好きならば、もっとパーツのことを大切にしてやれ。
とな。
いかなるときもパーツを敬い、パーツを崇める。
そしてパーツへの感謝を忘れない。
すべてのパーツは平等である。それがパーツ道の精神です。
え?腰のくびれが好きなら、くびれのない幼女は対象外なのかって?
いや、寸胴体型は寸胴体型で、また魅力があってだな(ry