![]() | メグとセロン 3 (3) (電撃文庫 し 8-26) 時雨沢 恵一 アスキー・メディアワークス 2008-07-10 by G-Tools |
勇気が彼らの愛言葉ぁ
"新生"新聞部に演劇部の副部長から、"ある物"を探して欲しいと依頼が持ち込まれた。捜索に乗り出したメンバーだったが、その"ある物"がわからずに捜索は難航してしまい・・・。
セロンくんは、筋金入りのムッツリ青少年ですね。
メグに思いをよせるセロンの悶えっぷりが、ところどころでいい具合に笑いの種を投下してくれてかなり吹きました。
メグの言葉で頑張りすぎて倒れてしまう場面なんかもあって、
彼は案外ラリーよりも単純な性格をしていますよね。
そこまで好きな女の子がいるなんて、ちょっと羨ましい。
時間的には、前巻のすぐ後のストーリーになります。
告白の手伝いをして欲しいという、演劇部の副部ソフィアの依頼を受けて、片思いの相手が欲しがっているという「五十の蜂」なるものを探し始めるんですが、肝心の謎解きの方はちょっとこじつけすぎですよ。
なんかもっと違った解釈で話を展開できなかったものかと。
告白する勇気の出ないソフィアを炊きつけるメグの演説が、素直な彼女らしい堂々としたもので気持ちがいい。
しかし、傍で聞いているセロンにとってはハートをザクザクえぐられているようなもので、本当に彼が哀れでまた吹いたw
もう止めて、メグミカ。セロンのライフはもうゼロよ!w
まあセロンは知る由もないことですが、メグの心境がちょろりとでも描かれていたところは、要注目です。
天然で男に興味がないように見えて、セロンのことはちゃんと格好いい男の子としてみていたんですねぇ。
でも、目を離すと危なっかしい弟みたいな感覚で見ている可能性も皆無ではないんですよ。うーん。やはり年の差が・・・。
今回は厄介な事件に発展することもなく、ごく平凡な学生レベルの出来事に収まりましたが、これからみんな揃って学校の外へ出かけるたびに事件に遭遇するようになるのかしら。
ジェニーの実家とか、いろいろ恨み買ってそうだもんなぁ。
別荘になんて行って大丈夫なのでしょうか。
まあ万が一、戦闘でセロンが役立たずなときは、ラリーがなんとかするでしょう。ついでに傷心のセロンを慰めてやってくれ。
今回のお話の彼はさすがに可哀相でした、南無。
しかしそれにしても、セロンが手も足もでないほど、ベゼル語って難しいのか・・・。なんせ宇宙語だから?