ダフロン

2008年06月28日

ぶよぶよカルテット/みかづき紅月

4758040087ぶよぶよカルテット (一迅社文庫 み 1-1)
みかづき 紅月
一迅社 2008-06-20

by G-Tools


さあ、楽しい音楽の時間です♪

天才音楽少女でありながら校内きっての変り者、音城トリルに気にいられてしまった地梨琢己。
ごく普通の少年である彼が、常に快活、前向きなトリルの行動に引きずられていくうちに、やがて音楽の楽しさに目覚めていく、といったお話です。

音城トリルは、周囲に理解されない不幸な天才。
確かに彼女の行動は非常識だけれど、どこか一本筋が通っていて正しいと思ってしまうのは、彼女の自分の音楽に対する思いが純粋で、見栄や誤魔化しがないからでしょうね。
「変人」と周囲から揶揄されても己の信念を曲げることなく、自分の音楽に真正面に向き合っている生き様に憧れます。
そしてなにより、いつも音楽が楽しくってたまらない、といった彼女の底抜けに明るい笑顔が魅力的です。

一度は、天才のトリルと凡人の自分とのいる世界の違いに居たたまれなくなって逃げ出してしまった琢己ですが、
幼馴染の七瀬凛音とトリルとの因縁を知ってしまい、彼女らの関係を修復するべく奔走し始めるところがよかった。

トリルと凛音が何度もぶつかり合うのも、互いに自分と並び立つ存在として、その実力を認め合っていたからこそですよね。
そして意地っ張りな凛音とヒネクレ者のトリルの音楽を通した不器用なやり取りにはニヤケずにはいられません。
たとえ正反対の方向を向いていても、顔は向き合っていて相手のことをちゃんと見てるんだなぁ、と喜ばしくなりました。

ややエロティカルな表現が冗長のような気もするけれど、
大変に愉快で、軽快で、爽快で面白かったです。
天才は理屈でははかりきれない、直感で感じるしかないというように、登場人物たちの音楽へのひたむきさと楽しさが一杯につまって心と魂に伝わってきました。

最近読んだ中では、間違いなくイチオシです!
posted by 愛咲優詩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 一迅社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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