ダフロン

2019年09月16日

ドМでちっこい先輩とお付き合いすることになりました/高橋徹


大学に入学した幸太郎は新歓ラッシュの洗礼をかろうじて抜け出した先で、背がちっこくて驚異の胸囲、幼い印象だけど凛とした表情、矛盾する要素を奇跡のバランスで体現した美しい先輩・美咲と出会う。美咲の強引なサークル勧誘を受け、もっとお近づきになりたいと思った幸太郎は入会を決意する。その後、新歓飲み会で酔った美咲を介抱しているうちに距離が縮まり…

男子大学生とロリ巨乳先輩のイチャイチャラブコメ

 大学に入学した幸太郎はサークル勧誘で出会った先輩・美咲に一目惚れしてしまう。酔った勢いでなし崩しに交際が始まった二人が繰り広げるイチャイチャなキャンパスライフのとんでもない甘さの惚気っぷりに、口から砂糖を吐きました。

 ヒロインの美咲先輩は、小学生と見紛う低身長に不釣り合いな巨乳のいわゆるロリ巨乳。表情豊かでノリの良い性格で誰からも愛されるマスコット的存在で、なにより性別の壁を感じさせないフレンドリーさがモテない男子マインドにクリティカルヒット!

 美咲先輩の側は、低身長をイジられて子供扱いされることにコンプレックスを持っていたのだけれど、幸太郎だけは年上の女性として見てくれることが嬉しくて、それがいつしか恋に変わっていってという、乙女心がいじらしい。

 お互いに初めての恋人だけに、付き合い始めはキスにも戸惑って恥じらう様子が初々しかったのに、次第にお互いの部屋にお泊りするようになって、いつの間にかどこでも二人だけの世界を展開するようになっていく姿にニヤニヤしてしまいます。

 普段の大学生活やサークル内では、年上の美咲先輩がリードして草食系の幸太郎が振り回されているのに、二人きりになると立場が逆転し、途端に美咲先輩がしおらしく受け身になり幸太郎が攻める、というギャップが萌えますね。

 最初はちょっとした言葉責めや、くすぐり合いだったのが、大人の道具を使うようになり、露出や目隠しにもハマってしまって、ここだけ切り取ると一気にインモラルな感が出てくるのだけれど、嗜虐心や苦痛感はまったくなくて、ただただ甘い……!

 なにより美咲先輩の感度が良すぎるのか、毎回毎回いいリアクションをしてくれるんだなこれが。未知の快楽を次々に知ってしまい、進んで開発されたがる美咲先輩、チョロすぎでは?

 好きな女の子に意地悪したくなってしまう男心を刺激するとでもいいましょうか。何をしても受け入れて最高に悦んでくれるから、幸太郎も調子に乗っていろいろと試してみたくなってしまうんですよね。

 痴話喧嘩のひとつもせずに、お互いの好感度だけが上がり続けて、ついには同棲するに至り……。

 こ、これが青春……。

 こ、これがリア充か……チクショウ!!

 綺麗で可愛くてエッチな先輩と爛れた生活を過ごす。男子大学生の理想の大学生活ってこうだよなぁ!

 ひたすら砂糖の塊を食べさせられているようで、人によっては辛いかもしれませんね。

 いや、私は何も考えずに読めるラブコメが大好きなんで、まったくウェルカムなんですけど。

 あー、私もこんなドMでちっこい先輩とお付き合いしたかった!
posted by 愛咲優詩 at 14:43| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月17日

トモハメ 修羅と呼ばれた喧嘩無敗のお嬢様を友情で躾ける方法/懺悔



義勇の為に拳を振るっていた俺は、ある日絶体絶命のピンチに陥ってしまう。そこに現れたのは俺と同じく正義感を持つ白雪百合(しらゆき ゆり)だった。可憐な見た目からは想像も出来ない強さで不良を蹴散らし、俺と共に窮地を脱する。それから俺達はコンビを組み、街からゴロツキを駆逐していった。それは荒っぽくも痛快な日々だった。しかし青春はいつか終わってしまう。いつまでも子供のままではいられない。そんな戦友の背中を押す為に俺が取った手段とは――。


 ヤンキー漫画だこれ!

 作者がツイッターで「トモハメ1、2は友情や相互理解、3は殴り合いです」と語っていましたが、その通りヤング系漫画誌に載るようなヤンキーたちの意地と根性のバトル漫画の世界観でした。

 幼い頃から恵まれた体格で拳を振るって地元の不良たちを黙らせてきた青年・犬飼京助。
 見た目は清楚可憐なお嬢様でありながら内に凶暴な闘争本能を抱えた女子高生・白雪百合。

 義侠心から近隣の不良グループを敵に回して喧嘩三昧の日々を過ごし、お互いに背中を預け合って幾度も修羅場をくぐり抜けてきた二人の火花散る決闘プレイが熱い!

 ある日、喧嘩の後の身体の火照りが抑えられず、男女の関係を持ってしまう二人。
 言葉よりも拳で語る二人の性行為は本能を剥き出しにした全力のぶつかり合いでした。
 対等だからこそ相棒であり、お互いに相手に意地を張ってどちらも譲らないせめぎ合いが激アツ!
 相手が強ければ強いほど燃え、どこまでもお互いを追い込んで高めあっていく。
 どちらが先に相手を屈服させるか、雄と雌のプライドを賭けたタイマン勝負!

 手加減無用のノーガードの殴り合い!

 ここに至って性交は格闘技に達した!

 いやぁ、確かにセックスはセックスなんですが、卑猥さ、淫らさを感じさせない熱血キャラクターと描写についつい手に汗握ってしまいました。

 普段はサバサバと男勝りで勇ましい百合が、情事の最中は女の子らしく可愛らしい態度を垣間見せるギャップに脳天を撃ち抜かれますね。
 京助も口では粋がりつつも、いままで経験した女性とは違い、自分の全力を受け止める百合に、改めて無二の相棒として認めて、愛や友情や性別を越えた信頼を寄せる姿に魅せられます。

 京助と百合は、これまでのトモハメシリーズで一番アウトローなカップルなのですが、おかしなことに一番常識があるように思いました。

 二人とも喧嘩で荒んだ青春に後悔はなく、自分の信念を貫いたことに満足している一方で、路上で喧嘩に明け暮れることに虚しさを感じ始め。この日々から卒業しないといけないと薄々気づいている。
 お嬢様である百合には親が決めた許嫁がいて、親に迷惑をかけている自覚もあり納得はしている。しかし逃げてばかりで向き合おうとしない彼女の将来を心配した京助は、彼女の更生の手助けをしつつ、自分の将来についても考えていく……。

 たんなる考えなしのヤンキーではない、乱暴者でも悩みや葛藤に揺れる人間味の溢れるキャラクターに唸らされました。エロ要素に目がいきがちですが、毎回違うタイプのカップルを描き、物語テーマの目つけどころもユニークで、やはり非凡な作家だと思います。

 電子版では人気ランキングに入ったりしてなかなか好調のようですが、あとがきによれば厳しいと聞きます。気になった方は、是非この巻から読んでみてください。


posted by 愛咲優詩 at 00:00| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月03日

ラノベ好きVtuber本山らのちゃん公式アンソロジー本『本山らのと先生と』感想

【BOOTH】本山らの文庫公式アンソロジー「本山らのと、先生と」
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 ラノベ好きVtuber・本山らのちゃんが編集企画した公式アンソロジー本『本山らのと先生と』
 活動開始1周年記念&令和最初のラノベレーベルとして先月の第二十八回文学フリマ東京で頒布され、ガチ恋勢の現役ラノベ作家による「俺の考えた最強の本山らの」妄想が綴られています。
 創作総合通販サイト「BOOTH」で販売のほか、アニメイト一部店舗でも発売予定。みんな買ってね!
 
 というわけで遅まきながらを『本山らのと先生と』を読んでの感想を挙げさせていただきます。
 SNSだとネタバレ問題とかあるから、久々に感想ブログ更新しました。はい、皆さま、お久しぶりです。私です。別に閉鎖してるわけじゃないんだよ? あれ? 前はどんな口調で書いてたっけ忘れちゃった。ええい! もうフリーライティングでいいや、いくぞいくぞ!

■『Lのための物語〜ハジマリノベル〜』(相生生音)
 らの×書太郎ですよ、らのしょた! 一作目ですが、この作品が一番共感できたかもしれません。レビュアーの精神について。AmazonなどのAI分析による自動選書は便利な面もありますが、デジタルで無機質な紹介は引力が弱い。やはり紹介する者の熱い想いがないと心に響かない。例えば、食品成分表を見れば人間に必要な栄養が入ってることはわかるが、それだけで何かを食べようとは思わない。食べた人が美味しいそうな顔をしてるから、それを見た人が食べてみたいと思うのですよ。

■『仮想世界で狂気』(うさぎやすぽん)
 画面の前の俺らなニート兄を冷ややかに見つめる現実的な妹の視点が辛いので止めたげてよぉ! その幻想をぶち壊さなさいでよ! 現実逃避なのはわかってるんですよ。でも、妹ちゃんの生き方は余裕がないし、逃げ場がなくて生き辛いと思う。ネットの世界にもやりきれない理不尽や事件や騒動はあるけれど、みんなやりたいことをやって現実よりも自分らしく生きている。現実だとできないこともできる可能性がある。そういう可能性を人間は物語に描いて、現実の可能性と、いつか繋がるために発展してきたんじゃないだろうか。

■『本山羅野神社昔話』(折口良乃)
 らのちゃんロリババア(女子大生ババア?)だった。大先輩と呼ばねばなるまい。漫画の祖ともいわれる江戸時代の黄表紙は、挿絵付きがデフォルトだったんですよね。ちなみにキャラは当時人気の歌舞伎役者をモデルにすることが多くて読者の大半は女性だったとも。布教も大事だけど、女性ラノベ読み人口も増やしておいてくださいよー。江戸時代に大量にいた女性ラノベ読みはどこいったんだ?

■『好きなことして消えていく』(空伏空人)
 毎朝のおはらのはbotがつぶやいてるんだぞ。俺は詳しいんだ。バーチャル世界のネクロフォビアを表現してますね。恐怖症には、暴露療法が効く。古来、死の恐怖を乗り越えるために人類はどうしてきたかっていうと、宗教で死んだ後の世界を想像することで受け入れてきた。現実の自分が死んでもバーチャルの世界で作家としてVtuberとして輪廻転生する、まさにバーチャル宗教ですね。らの神社にお参りしないと。

■『本山らの異伝 ライブラリシーカー』(瘤久保慎司)
 ドリルアームらの。スコッパーじゃなくて、ドリラーだった。明らかに我々の知っているらのちゃんではないが、お前のらのちゃんがナンバーワンだ。そして『スレイヤーズ』は16巻よりさらに続くらしいぞ。SF作家も予想できなかった未来に生きてるなう。本気玉!ブック・エンド!( `・ω・´)o📖」」」」」(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ

■『本山らのの分裂』(紺野天龍)
 自分が何人もいればいいのにとは思ったことありますが、読んだ本の記憶は共有されるんでしょうか。皆さんは、ラノベを読んで感情摩耗します? 私はどちらかというと熱せられて金床の上で叩かれている感覚ですね。自分という存在が折り畳まれて叩かれて伸ばされて成形されて読後に生まれ変わった気になります。残った熱量を発散したくてラノベレビューやってるところありますね。

■『本山らのと学校図書館(と司書のぼく)』(佐伯庸介)
 ここまでで一番自然な作品じゃない? みんな奇を衒いすぎなんじゃよ。こういう外連味のない日常系でいいんじゃよ。普通の日常を面白く描くのがなによりも難しいんじゃ。図書館は学校教育で学べないものを学びに来るところなので、不必要な本こそ充実させるべきだと思います。ただ図書室で購入するのは1巻目だけにして、続きは本人に買わせようね。

■『僕は本山らのに恋をする』(斜線堂有紀)
 #買ったよらのちゃんはbotがいいねを返してるんだぞ。俺は詳しいんだ。話は聞かせてもらった。人類は滅亡する。らのちゃんポストアポカリプス好きだから、こういう話本当に好きそう。自分ももし続きが読めるなら、この作品の続きが読みたい。この主人公がここから自分の運命を打ち破る物語が読みたいですね。それがラノベでしょう。

■『仮想の狐』(周藤連)
 最近の女子高生、おっさん臭いな。狐の糞尿は作物を噛るネズミを遠ざける効果があるから豊作の守り神とされてきたといわれる。らのちゃんの糞尿はラノベアンチを遠ざけるご利益があるぞ知らんけど。出版業界に就業時間がないのはマジです。私も日曜日や深夜の午前3時に担当編集からメールを受け取ったことがある。らのちゃんも編集者を目指すなら夜の狐(意味深)になるぞ。

■『【らのちゃんを実況する企画】今日も編集がんばらの』(時田唯)
 あ、らの動画実況プロのT先生とS先生だ。最近、らの動画RTA開始されませんね。生放送のほうがゲスト呼んだり、コメント読んだりして双方向のコミュニケーションができて撮れ高あるのはわかるんですけど、マイペースにまったり紹介動画を見るのも好きなんですよね。らのちゃんの生配信の裏で知り合いと雑談しながら聞いてたことあるんですけど、だいたいこんな感じです。仕事を抱えてる大人は、だいたいこんな感じに寄り道しながら作業してるから、らのちゃんも誘惑に負けても気にすることなかれ。そっちのほうが意外といいものが作れたりする。俺は詳しいんだ。


 さて、全話読んでみました。作者さんの目線から見た少しずつ違ったらのちゃんが描かれつつも、どんならのちゃんも可愛いがすぎるな。
 本誌は重版も決定したそうで、これは2巻目も期待できるのじゃないか。カクヨムに挙がってる作品を取りまとめて書籍化すれば、すでに2巻目いける気がする。
 本山らの文庫新人賞は編集長が全部読むと聞いているので、みなさんどしどしカクヨムに投稿してください。私も喜びます。

 それでは長くなりましたがこの辺りで締めさせていただきます。ここまでは『本山らのと先生と』愛咲がお送りしました。

 全人類これ読んで!
posted by 愛咲優詩 at 00:00| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする