ダフロン

2018年09月05日

『このライトノベルがすごい!2019』webアンケート開催




 『このライトノベルがすごい!2019』webアンケート

 今年も『このライトノベルがすごい!』の時期がやってきました!

 今回も宝島社の方からお誘いを受け、ライター&協力者として参加させて頂きます。
 アンケートでの投票ルールは例年と同様のようです。

 ・アンケート項目
 【好きな文庫ライトノベル(シリーズ)】:5作品
 【好きな単行本ライトノベル(シリーズ)】:5作品
 【好きな女性キャラクター】:3名
 【好きな男性キャラクター】:3名
 【好きなイラストレーター】:3名

 ・対象作品は、発行日が2017年9月1日〜2018年8月31日のもの
 ⇒参考作品リスト

 ・締め切り:9月24日(日)23:59 となっています。
 
 最近、ネット上で話題になった『好きラノ』や『ラノベ総選挙』の傾向を見ると、ネット小説の出版化がファン層を取り込んで投票に繋がり、ランキング上位に躍り出ることが多いようです。
 文庫ライトノベル部門では、『りゅうおうのおしごと!』(白鳥士郎/GA文庫)が2冠を達成していて、春先のアニメの人気の勢いもあり殿堂入りに王手をかけています。
 単行本ライトノベル部門では、今年になって新たに創刊したレーベルも多く、相変わらずランキングの大荒れが予想されます。
 
 どのような結果が出るのかいまから楽しみです。みなさんもどうぞふるってご参加ください。
 
 
posted by 愛咲優詩 at 00:22| ラノベ評論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月18日

錆喰いビスコ 2 血迫!超仙力ケルシンハ/瘤久保慎司


「錆喰い」由来の特殊体質を治すべく、大宗教国家・島根を訪れたビスコたち。しかし―そんな一行の前に野望の不死僧正・ケルシンハが立ちはだかる。不意打ちで胃を盗まれたビスコの余命は、僅か―五日!?宗教ひしめく島根の中枢“出雲六塔”に潜入した彼らは、はたして無事、元の身体を取り戻せるのか。


 人食いキノコ、神を破る

 まさに圧巻! 熱血マンガか映画を見ているかのような爽快感。脳内で快楽物質ドバドバでてすごい。
 錆喰いによるビスコの特異体質を治す手がかりを得て、宗教国家・島根の総本山「出雲六塔」にやってきた二人が、信仰によって世界を牛耳ろうと企む怪僧ケルシンハに立ち向かう大活劇に手に汗握る。
 文明が荒廃して人心も荒んだ殺伐とした世界で、どこまでもまっすぐで純粋な二人の姿が愛おしい。

 改めてミロの成長ぶりが目覚ましいですね。ビスコに女の子が近づくと不機嫌になる嫉妬ぶりにニヤニヤ。ビスコは相変わらずバカで乱暴なんだけれど、ミロを相棒として命を預けていて、いざとなれば心中する覚悟まで決めてるんだから、もうお前ら付き合っちゃえよ! お互いに足りないところを支えって、信頼しているけれど頼り切りにはならず、相棒に相応しくあるように高めあっている姿が眩しい。

 前巻の舞台だった忌浜がSFの世界なら、今回の出雲六塔は宗教と精神の世界。信仰を強調しながらも都市に住む人々の根底には人間の欲望や煩悩が渦巻いていて、弱者を踏みにじる特権者たちの歪んだ支配や不条理を、ビスコとミロの若いキノコ守りの二人が真正面からぶち壊していくところが痛快なんだ。
 悪役ケルシンハも狂ってはいるけれど、世紀末覇者の如き強烈な個性と迫力に魅せられました。

 すでに超大作クラスだった前巻からのスケールダウンを危惧していますがまったくの杞憂でした。引き続いて物語世界観を広げつつ、また別の切り口でストーリーを展開していったところがすごい。まったくの別物といっていいテーマをとり上げながら、新しい事実や謎を提示して想像を膨らませて、さらに勢いが加速していくんだから、こちとら乗り遅れないように必死ですよ。みんな『錆喰いビスコ』はいいぞ!
posted by 愛咲優詩 at 00:00| 電撃文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月06日

陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ/佐倉唄


陰気な少年・九条静紀はひっそり学生生活を忍んでたが校内一陽キャラな女子・春日陽奈から突如告白される! 陽キャのノリに辟易して断るも「あたしを理想の陰キャに変えてください!」と陽奈からまさかの宣言が!?

 陰キャと陽キャはどこまでも平行線

 陽キャラなヒロインと陰キャラな主人公のすれ違い陰陽学園ラブコメディ

 最近のラノベ、陰キャと陽キャの対立構造を煽りすぎじゃね。なにが始まるんです? 陰陽大戦だ!
 陰キャラな少年・九条静紀が、学園一陽キャラな女子・春日陽奈に告白され、理想の陰キャラな彼女を目指して交際が始まるのですが、陰キャと陽キャの価値観の違いですれ違う二人がもどかしかった。
 陰キャラと陽キャラ、どっちがいいとか悪いとかじゃなく、どっちも同じくらい面倒くさいな。

 教室ではぼっちで趣味は読書という陰キャの静紀と、明るくて友達が多い陽キャな陽奈という正反対な二人なだけに水と油のように思ってる常識が合わなくて、次々と巻き起こす事故が目も当てられない。
 そんなことされたら繊細な陰キャラは死んじゃう!っていうリア充ムーブを完全な善意でやってくるからキツイ。仲良く一緒にお昼ご飯とか、同じイヤホンで一緒に音楽を聞くとか、えっちすぎますよ!

 それだけならまだマシで親切心から仲良しグループに加えようとしてきて、静紀にしてみればノリも合わない集団に放り込まれて疎外感を味わうだけで、もしこれが自分だったらと思うと背筋がゾッとする。
 陽奈さん、空気を読んでください。陽キャでしょ! けれど気を使われるとコミュ障な自分の不甲斐なさを突きつけられて、それはそれで辛いというダブルバインド。もうやめて陰キャのライフは0よ!

 陰キャのSAN値をゴリゴリ削っていくけれど、すべては一途な恋心からの行動だから無下にもできなくて余計にタチが悪いんですよね。積極的になるほど理想から遠ざかって空回りしていくのが痛々しい。
 それにしても静紀はデレるのが早くね! お前、あれだけ陰キャにこだわっていたのに、ツンデレかよぉ! しかし、やっぱり個人的には陽キャラガールよりもミステリアスな黒髪ロングかロリータ社長のほうが好きだなーと思いつつ。陽キャラは暑苦しい。
posted by 愛咲優詩 at 00:00| 富士見ファンタジア文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする