![]() | 時載りリンネ! 3 ささやきのクローゼット (角川文庫―角川スニーカー文庫) 清野 静 角川グループパブリッシング 2008-07-01 by G-Tools |
時間のご利用は計画的に
「時砕き」としてバベルの塔から正式に認められたことで、いつでも塔に行くことが可能になったリンネ。
冒険を求め塔に出かけたリンネと久高は、時載りの少女ネリーと友達になる。だが、その出会いに思わぬ落とし穴が・・・。
本を読むことで時を止める少女リンネのあらたな冒険物語。
リンネと"塔の住人"の少女ネリーの友情が泣かせます。
"塔の住人"とはいえ、どこにでもいそうな普通の少女ネリー。
リンネとすぐに仲良くなって、久高そっちのけでおしゃべりに夢中になる姿が、なんとも女の子らしくて微笑ましい。
二人がもじもじしながら「友達になろう」と言い交わすところなんて可愛すぎて軽く悶絶ものです。女の子っていいなぁ。
しかし、外と塔とで時間の流れに差があるせいで、二人の時間がどんどんすれ違っていくのが見ていて切ない。
最初はその時間差を利用して、上手いこと塔で遊びほうけていたリンネには、仕方がないともいえる報いだけれど、
そんなことは関係がないネリーにとっては、リンネに会いたくても会えないもどかしい気持ちでいっぱいだったでしょうね。
そうした思いを募らせたあまり、ネリーが無理をして深刻な事態に陥ってしまうのですが、リンネと久高は彼女のために駈けずり回ってよく頑張りましたよ、ホント。
いろいろあったけれども、やっぱり最後はみんな笑顔で大団円になれるのがよかったです。
クローゼットの向こうに別世界が広がっていると聞くと、ぱっと思いつくのは『ナルニア国物語』だけれど、バベルの塔の実像としては、エンデの『はてしない物語』に出てくるファンタージエン図書館が一番イメージに近いかな。
でも、大人に文句を言われず好きなだけ遊べて、帰るときには元の時間というと、むしろドラえもんの映画『雲の王国』かw
なぜかノスタルジックでとっても甘酸っぱい。
相変わらず、このどきどき、わくわく感が素敵ですねぇ。
ページをめくるたびに少年時代に戻っていってしまいそう。
でも、もし、いまの自分のところにこんな便利な道具があったら、一日中だらけて余計に時間を無駄にしてしまうだろうな。
というか、ひきこもってずっと出てこない可能性大w
リンネにも新しい目標ができて、これで少しは成長するかな。
さて、では次回を待つ時間もまた楽しんで待つとしましょう。
ときに設問の間の「言葉では開かぬ扉」の答えは、久高が他の誰かに「開けろ」って命令して、開けてもらえば開くと思う。
素手で開かないとは、設問のどこにも書いてないしね。
言霊使いじゃなきゃ通れないならフェアじゃないですから。
![]() | ファンタージエン 秘密の図書館 酒寄 進一 by G-Tools |









